Q.業務内容について教えてください
私の業務内容としては、外輪の直径が3000ミリのスリーローラーベアリングの取り付け穴加工、レース部の研削加工を担当しています。
取り付け穴加工は、通し穴や止まり穴、精度の厳しい穴やネジ穴など平均8種類の工具を使用して加工します。レース部研削は、ベアリングのなめらかな回転を決める重要な加工。特にスリーローラーは、ノーズ、サポート、リテインと呼ばれる三つのパーツをドッキングして一つのベアリングにするため、ミクロン単位での精度が要求されます。3段階で研削を行ない、各段階での精度を確認し、その時の工具の癖や加工環境を考慮しながら高い精度を実現していくのです。超大型の直径3000ミリのリングでミクロン単位の精度を出すことは、繊細さが要求され難しいですが、逆にその分、自分の狙い通りにできた時には、やはり大きな達成感があります。
Q.業務に必要な意識や心がまえとは?
工作機械は日々進化しています。しかし、どんな素晴らしい機械でも、当然ながらオペレーターが使いこなせなければ、何の意味もありません。機械が進化し、できることが増える分、覚えることも増える訳です。まずは相手(機械)を知ることが重要。どんな材種、どんな形、どんな工具、これらを人間側が掌握していなければ最高の製品は作れません。相手を知ったうえで、どこにキーポイントを置くかがわかれば、自ずと最高の製品ができるのです。ですから、積極的に新しい情報と技術を学ぶよう心がけています。自己を高め、技術力も高めるためには技能検定のによる資格取得は必須。もちろん資格がなければいけない訳ではありません。しかし資格を取得することで自信も持てますし、前向きにチャレンジする考え方にもなりやすいのではないでしょうか。私は一昨年と昨年に、マシニングセンタ2級と1級の資格を立て続けで一発合格しました。資格を取得してからは、思っていた通り、自分に自信もつき、より複雑な加工や、細かい場所にも積極的に取り組めるようになったんです。
Q.将来の仲間への呼びかけをお願いします。
やはりハングリーな人が望ましいですね。知識や技術の習得に対して貪欲、そして負けず嫌いなら、なお向いていると思います。やはり製造業も勝負の世界ですから。だからこそハングリー精神は必須です。「自分が新しい道を切り開いていくんだ!」との強い意志を持ってくれていたら、非常に頼もしく感じます。これまでの長い歴史の中で、様々なことにチャレンジすることでアンテックスは成長し、100周年を迎えました。そしてこれからもチャレンジし続けていきます。一緒に素晴らしい私たちの会社であるアンテックスを、より発展させていきましょう。